ヨガの用語集

 

 

【サ】
・サーンキャ哲学
 「バラモン正統派哲学」。「ヨーガスートラ」の解釈上、深く関係してくる思想。
質とは「プラクリティ」と「プルシャ」から構成されると説いた学説の通り、ヨガの理論に多大なる影響を与えた。

・サーマ・ヴェーダ
 「ヴェーダ」のサンヒターを構成する4部門のうちの1つ。神々を讃えた歌詞や旋律が特徴。

・サダナ
 完全な精神を得るための鍛錬。特にタントラで使われる。

・サットサンガ
 「真実の集まり」という意味から、絶対的存在を求め、ヨガを学ぶ修行者の集まりを指す。
一堂に会し、グルを中心として、マントラやキルタンを唱えたり、瞑想をしたりする事。

・サットヴァ
 純粋な質、知の質。3種のグナのうちの1つとされる。「調和」「喜び」という言葉の意味を持つ。

・サティヤ
8支則(アシュタンガ)の第1段階で、5つあるヤマ(禁戒=すべきでない行為)のうちの1つ。「嘘をつかない」「偽らない」「悪意のある言葉を心の中に持たない」などの意味がある。

・サドゥ
悟りを開くため、社会との繋がりを捨てヨガを修行する出家者。聖人。

・サハジャ
自然な状態。自発的。

・サハスラーラ(サハスラーラ・チャクラ)
7つあるチャクラのうちの1つ。頭頂部に位置し、精神的な理解と統合の神性チャクラ。「千の花弁を持つ蓮」の意味。

・サプタ
サンスクリット語で「7」。

・佐保田鶴治(1899-1986 さほだつるじ)
「日本ヨーガ禅道協会」創始者で、日本においてヨガの草分け的な指導者の1人。インド哲学の権威。「ヨーガ根本経典」や「解脱・ヨーガ・スートラ」の著者。

・サマーナ
5つの気の1つ。胸の中心から臍(へそ)を流れる生命エネルギー(気)で、循環器系や消化機能を活性化している。

・サマディ
8支則(アシュタンガ)の第8段階。瞑想の深まった悟りの境地のこと。三昧。自己超越、対象と同一化した状態。

・サラスヴァティ
ヒンドゥー教の3大神「ブラフマー」の妻。「学問」「知恵」を司る。

・サンカルパ
純粋な強い意志、決意。

・サンサーラ
サンスクリット語で「世界」。自分の心の中にある世界。または循環、輪廻転生。絶対的存在に相反した言葉。

・サンスクリット
紀元前4世紀ごろ体系づけられたと言われる、インドの古代公用語。ヨガ教典などは、ほとんどがサンスクリット語で書かれている。日常生活ではほとんど使わていないが、ヨガに関連した書はほとんどサンスクリット語で書かれているため、ヨガでは使用する共通の言語となっている。

・サンスカーラ
心理的に行動が支配している、潜在意識の過去の記憶。

・サントーシャ(サントッシュ)
8支則(アシュタンガ)の第2段階であるニヤマの1つ。与えられた環境を受け入れ、必要以上の欲望を抱かないという心。

・サンニャーシン
日常から離れた所で、瞑想や真実の追究を目指す修行者。

・サンヒター
本集。マントラで構成されたヴェーダの基幹部。リグ・ヴェーダ(讃歌)、サーマ・ヴェーダ(歌詞・旋律)、ヤジュル・ヴェーダ(祭詞)、アタルヴァ・ヴェーダ(呪詞)から成る。

・サンヤマ
自己コントロール、自制。8支則(アシュタンガ)の最終段階(瞑想)である3つ「ダーラナ」「ディヤーナ」「サマディ」を総称した言葉。

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